【追記あり2】Twitter のことと P3:PeraPeraPrv について

※一応Twitterに関してはライトユーザーよりは色々な情報を持っているつもりなのでw、どうしてこんなことをやるのか察しはついてます。が、いい加減一言言わないと気が済まないので書くことにしました。

最近何かと騒がしいTwitterの規約変更。

Twitter Display Guidelines 日本語訳してみた
今これを全部クリアしているクライアントは少ないんじゃないでしょうか…?
どうやらV1.1適応後はこれを守らないとアプリケーションキーを剥奪されるみたいです。

これは本当に悪手だと言っておきます。サード切りとか言われてますが、要するにこれは

小さなスタートアップサービスが拡大する為にAPIを公開しても、成功したら裏切られる

という悪しき前例を作った、と言うことです。
しかもTwitterの場合、サード、ユーザ派生の要素も取り込んで成長してきたのにも関わらず、

「お前達は用済みだ…(パンッ」

とやっているわけです。

これで今後またTwitterを使った新しいサービスが生まれてくるか、と言うと甚だ疑問です。今回の規約で影響を受けなかったサービスも、いつ同じ目に遭うかわかったものではないわけですから。私も、次のプロダクトからはとりあえずTwitterからは一歩引いて考えるでしょう。

かつて、APIを公開することで多種多様なサービスやアプリの誕生を促し(またソフト開発者の学習サンプルの良き友として)、それらの露出によって拡大成長し、インフラとなったTwitterは、今それらを追放することでインフラの座を捨て、アメリカの小さな企業の1サービスへとその地位を自ら貶めようとしているわけです。

ちなみに、この問題はサードだけではありません。
Twitterは表示ガイドラインの厳格化やサードクライアントの成長にレベルキャップを設け、また、公式クライアント/Webから使用クライアントの表示を消しました。

これの意味するところは、「ユーザーはすべて公式のクライアントを使え。クライアント選びなどで個性の主張などはするな」ということです。
ご存知の通り、Twitterサードクライアントは作者やユーザーのニーズ、あるいプラットフォームに合わせて多種多様なモノが生み出されてきました。それが間断無く現れることがTwitterが盛り上がっていると思わせる雰囲気作りになったと思いますし、またユーザーにしても、それらの中から好みのクライアントを探し選ぶ楽しみ、または要望を出すことで好みのモノを作り上げていく楽しみがあったわけです。


しかし、彼らはこのユーザーの「好みのクライアントアプリを選ぶ自由と権利」を奪うという決定をしました。


既にお気づきかも知れませんが現状は、公式クライアントユーザが多数を占めています。それが故の決定なのだと思われますが、(私の観測範囲であればw) 公式クライアントユーザーというのはライトユーザーが主に見受けられます。「1日に30ツイートもしたらヘビーユーザー」という様なユーザーだけを見て今後の拡大があるとは思えませんし、また、「お得意さん」無視の姿勢というのは個人的に望ましいとは思えません


収益化が目的なら地道に広告ツイートの導入やそれを非表示にできる有料会員の設定を。法人サードに課金を。収益化に銀の弾丸は存在しません。地道にやっていくべきものなのです。Twitterは、今一度「ガチョウと黄金の卵」に学ぶべきです。
私はTwitterが今後共インフラとして成長していくことを期待します。

【追記】
【提案】
もし、貴方が今後とも多種多様なデザインのサードクライアントを使いたいと望まれるなら、Twitterへ「好きなデザインのクライアントアプリを選ぶ自由と権利を認めろ」という抗議/主張をするべきでしょう。彼らはサードクライアントアプリに対して、公式クローンでしかない、という誤解をしています。それが誤りであり、クライアントアプリを選択する権利を多数のユーザーが欲していると知れば彼らも少しは態度を軟化してくれるのではないでしょうか。
とりあえず宛先は@twjになるのかな?できれば英語で@twitter?

【追記2】
Twitterエコシステムのオープン維持請願署名にご協力をお願いします

P3:PeraPeraPrvのこと
2007年11月に公開して以来、ほぼ5年間皆さんに愛用されているP3:PeraPeraPrvについてお伝えしたいことがあります。…まあ1年くらいほっといてるんだけどねw

2007年当時のTwitterというのは…とにかく貧弱で、良く落ちるしXMLなのにJSON送ってくるし(逆もあるし壊れてるし)、ツイートの順番はデタラメに送ってくるし、数時間遅れてツイート送ってきたりするし、GETなハズのタイムラインがPOSTで取れたりと(笑)とにかくアーリーには名が知れてても一般にはまったく無名で心許ないサービスでした。
でも、シンプルなシステムと、そこでできたヒトとの繋がりがとても好きで、ここ数年一番のお気に入り「でした」。
そうした中で開発した拙作、P3:PeraPeraPrv。確かに開発当初の目的は自分のJava言語の学習の為でしたが、それは程なく「自分の好きなTwitterというサービスを少しでも盛り上げたい」というものに取って代わりました。この5年間のアップデートは、その愛するサービスを支えたいが為の行為と言うべきものです。

ですが、もういいでしょう。Twitterは立派になり、サード…いえ、サポーターを自ら殺すほどになりました。流石に私もそういった態度に愛という感情で応えることはできません*1。今後はお仕事としてだけ接していくことになるでしょう*2

P3:PeraPeraPrv は現在の公開バージョンを以って、開発終了と致します。

快くTwitのリスペクトを了承して頂いた@cheebow、「ついったん」の描きおろしという無茶を受け付けて頂いた@oyari、アイコンの利用を許可して頂いた@fk696、何かと助言をしてくれた@t_trace、そしてP3というアプリを愛し支えてくれた皆さんに千の感謝を。

本当にありがとうございました。


…まあガイドラインが緩和されたら復帰するかもだけどね(てへぺろ*3


【付記】

だが我慢が出来なくなったのか、一部サードパーティーは、FCC独禁法違反でTwitter社を訴えようとしている
ビジネス重視で豹変するツイッター、メディアビジネスへの傾斜強める

Twitterには自分たちの立ち位置をそろそろ認識して欲しいです。個人的にはインフラとして、法人サードに課金する様な流れになればいいなと期待してます。5万アカウント毎に月額いくら、とか。

TwitterAPIガイドライン強制を穏やかなものにしなければ、新たなソーシャル・コミュニケーションがTwitterを舞台に登場することは期待できない。確かに、2009年の後半ごろから、特にクライアント発の重要な機能は生み出されていない。だが、公式と同じUXを強制すれば、可能性すらなくなってしまうのだ。
Twitter、もう新たな体験は要らないのか?

「Gene Mapper」の著者、@t_traceによるエントリ。英文ベースで書いてるから文体が強気で小気味いいw

また、それと同じく根強く存在していたのが、Twitterクライアントは、Twitter社が提供したいユーザー体験を阻害するクローンだという考え方です
Twitter API ver1.1利用規約変更から学ぶプラットフォーム時代の生き方【連載:えふしん?】

モバツイのマインドスコープ社の元社長(という書き方でいい?)の@fshin2000によるエントリ。
彼らのそこの認識をどうにか変えたいところです。

P3:PeraPeraPrv グッズストア
注文された分しかこの世には存在しない稀少品*4です!

謎の欲しい物リストへのリンク*5

*1:モチベーションが維持できないし、そもそもガイドライン準拠ができないからね

*2:まあすぐにはそうはできないだろうけどね

*3:5周年なのでせっかくだから手を入れようと思ってた所にこれだから…

*4:要するに売れてない…

*5:どんどん買ってくれていいのよ?w