3rdは思想の変更を

くねくねハニィが語る日本と欧米のゲーム作りの違い

悪いニュースばかりではなく、任天堂のハードは、WiiニンテンドーDSともに好調〜。でも、ソフトの面で行くと4月のWii向けのソフト売上中の任天堂比率は63%。売れたソフトの3本のうち2本は任天堂のソフトだったってことですな。ニンテンドーDSに至っては、なんと総ソフト売上に対する任天堂ソフト比率79%! 5本中4本が任天堂ソフトってことですよ。こうなってくると、任天堂が取りこぼしたちびぃーっとのシェアを数十社のパブリッシャーで取り合いをしなきゃならないって状況でしょう? そういう意味では、サードパーティにとっては非常につらいハードになってしまいましたね。
任天堂のソフトのクオリティが高いのは否定できないけど、一人勝ちにもほどがあるかと。特にニンテンドーDSはカセットであるという特性上、製造費が高いのに安くしか販売できない。つまり粗利率が小さいからたくさん売れないと損益分岐売上高に達しない(赤字ってこと!)プラットフォーム。やっぱりPSPにも頑張ってもらわないと!

・・・いや、毎回思うんだけど、なんでこう「任天堂のハードは任天堂が強すぎるからダメ」という結論になるのかと。それに任天堂ソフトと一口に言っても3rd開発、任天堂販売ってソフトもあるんだから、実態はちょっと違うような。

大体にして、任天堂ハードは「任天堂という強力な1stが需要を牽引し、市場を広げている」わけだから、後はそこにパイを投入するだけでしょうと。それができないからセガは失敗したわけだし、ソニーは本質的にハード屋だから同じことができないでいるだけで。

任天堂みたいに売れない?そりゃそうだ。下手な3rdではあそこには太刀打ちできない。なにより、あそこみたいにハデに長期間宣伝していけるほど資金力がある3rdなんてないんだから。

それから出荷量調整。値崩れせずに長期間売れるだけの高度なバランス調整。あれが凄い。
普通の3rdは生鮮食品みたいに、とにかく売って売り逃げて儲けようというスタンスでバカみたいに出荷して、値崩れを起こして*1中古行き→ベスト版販売という流れで、自ら商品価値を落としている。しかし、任天堂はそんなことはしない(基本的に)。

つまり売れないのは3rdの努力不足であって、任天堂のせいではない。いつまでもゲームを生鮮食品扱いして売り切ればいい、なんてアタマでいるのが悪いのだ。

売り「抜ける」のではなく、売り「続ける」。良いものは長く売れる。その分利益が上がる。そしてそういうソフトを売っていればブランドイメージも向上し、次に繋がる。

適当に作って適当に飽きて貰わないと次に買って貰えない・・・あるいは決算前に利益上げないといけないから、とりあえず売ってしまう・・・そんな考え方はいい加減にやめませんかね。開発費も高騰していることですし。どうでしょう?


そんなことはわかってるケドできない?では何時までも苦しみなさいな。それはユーザーをバカにしている行為なんですから、当然の報いです。

但し、すぐに飽きる、あるいはつまらない、デキの悪いソフト作っておいて売れないと文句をつけるのはお門違いですからね?

*1:セガとかセガとか!