超獣機神ダンクーガの打ち切りの原因を検証する
HAGANE WORKSダンクーガの発売日に向けて、個人的にダンクーガ熱が高まってきているのですが、
以前から気になっていることがあります。
それはWikipediaのダンクーガの項目にある、打ち切りの原因の説明。
オモチャが売れまくって年末に売る物が無くなったからと書かれている一方で、もう片方では、オモチャが売れなかったからと書かれています。
正反対じゃないか。どっちなんだ。
と言うわけで実際の資料を手に入れて記載を確認した上で検証してみることにしました。
Wikipediaによると、それぞれの記載の元ネタは、
です。
前者の奥田誠治氏の「アニメの仕事は面白すぎる」を確認すると、確かに85年のアメリカの超合金ブームに対してオモチャ(在庫)を全て送った結果、売る物が無くなったから、と書かれていました。
対して、後者のムックではプロデューサー氏が「オモチャが売れなかったのが打ち切りの理由です」と明言されていました。
わかってたけど、正反対です。
じゃあ当時の外野から見た印象はどうだったと言うと…これは当時の私の記憶になるんですが(つまり怪しい! 眉に唾をつけて読みましょう!)、ダンクーガのオモチャって、あまり店頭に並んでるところを見たことがなかったんですよね。
オマケに少々高価で、ガンプラとかを見た後だと不格好。
私にはちょっと手が出せなかったので、止む無く非変形版の安い方を買って溜飲を下したのですが、
それでも変形、合体というギミックは諦めきれず、どうせ年末を過ぎたら安くなるだろうから、それを買おうと目論んだのですが、結果的にそんなことは起きなかったんです。
まあ、この時の後悔が今も私を苛み、結果として30年経ってもトイが出ると買わずにはいられなくなってるわけですが…そう考えると、後者の証言はちょっとおかしい。
以上のことを踏まえて、
「そもそもあまり売れてなかった」
「アメリカの超合金ブームを当てこんで(国内で売れてなかったから)、全部アメリカに送って売り切った」
「全部アメリカに送った結果、年末商戦では売る物もないので打ち切りへ(在庫がなければ宣伝をする必要もない」
というのが本当のところなんじゃないかと私は結論しました。
勿論、「バンダイがプロデューサーに諦めさせる為に、細かい情報を与えていなかった」という可能性もありますが。
ちなみに奥田氏の本によると、超合金はアニメ番組が始まる以前には完成してたみたいです…凄いな、本当にオモチャを売る為の番組だったんだ…。