世の流れ

第108回 360は凄い…!?
加えて海外には、高性能、高画質なゲームソフトの大きな市場が存在することも事実だ。特に最大の市場であるアメリカではXbox360の人気も高く、高画質の作品が喜ばれる傾向が強い。Xbox360向けソフトの開発者には、日本市場で売れる事にはあまり期待してないのを認める人も多い。

ちょっと補足すると、「加えて海外には」の後ろには「依然」という単語が必要になる。
と言うのも、国内では高性能、高画質なゲームはどうしても続編や似たようなスタイルのゲームばかりになってしまうことにユーザーが気づいて、その趣向から脱却してしまったからだ。
その結果が、見た目ではなく新しい操作性という刺激を装備したDS/Wiiのヒットに繋がっている。

ゲームは娯楽であり、やるやらないは人それぞれであるのだからそれでよいのかもしれない。だが日本国内においては、高性能、高画質のゲームがかえってユーザーの幅を狭め、特殊な娯楽商品と見なされる傾向が強くなっているように思える。Xbox360だけの話ではない。DSやWiiを楽しむライト層と、高画質、高性能のゲームを好むマニア層のユーザーが乖離して、それぞれ別の市場を形成しつつある現状が見える。

故にこの結果がある。
ことコンシューマゲームの流行についてはアメリカは日本の数年後に続いている。
アメリカも今世代後半か次世代では画質偏重から抜け出すんじゃないかな。