日本発の携帯共通規格を夢想する

【検証!iPhoneの真価◆iPhoneショック,携帯の事業モデルが崩壊】
【検証!iPhoneの真価◆ソフト開発会社にとってApp Storeは“宝の山” 】

ITproもiPhone記事きました。でも、やっぱり、

  • iPhoneショック,携帯の事業モデルが崩壊 
  • ソフト開発会社にとってApp Storeは“宝の山” 
  • ただし課金モデルには落とし穴も (2008/09/10公開予定)
  • ゲームだけじゃない,業務向けアプリも (2008/09/11公開予定)
  • 開発者を悩ませるiPhoneアプリ開発の“影” (2008/09/12公開予定)

お約束どおり、持ち上げて落とす系ですね、わかります。

ある国内メーカーの担当者は「日本のメーカーは,あくまでも音声通話やメールをするためのコミュニケーション端末として携帯電話を開発するが,iPhoneはネットの情報を表示するビューワの機能を追求している」と指摘する。iPhoneにとって音声通話はアプリケーションの一つに過ぎない。一方,一般的な日本の携帯電話は音声通話やメールが主で,Web表示は後付けの付加機能である。

いえす、それこそがキモ。既存の携帯が電話に建増しをするスタイルで色々な機能を追加して言ったのに大して、iPhoneは電話「も」できるネット端末。故に既存の携帯のように電話としてのUIに制約されない、新しいUIを実装することができた。
本当に電話としてしか使わないヒトには意味がないかも知れない。でも、携帯にネット端末としての機能が追加されて以来、むしろそちらの方が重要になっているヒトは少なくないハズ。例えばそう、私のような。あるいは、電波が来てないと窒息してしまう貴方のような。
となると携帯としてのUIに束縛された既存の携帯でのブラウズは非常に窮屈で堪らない。かと言ってその為にノートPCを持ち歩くのもスマートじゃない。そこにiPhone。これは強烈に効く。

それからアプリ互換性。各々のキャリア、端末に向けての互換性チェック、修正が不要、というのは開発者にとってのメリットは大きい。オサイフケータイがどーの、絵文字がどーの、ワンセグがどーのと言う以前に、こういった基本の部分が重要だ。
そして流通もAPP Storeで一手に全世界に向けて行う。このお手軽さは既存の携帯にはまったくない部分。

・・・てな具合でネタ元記事にあるように、iPhoneは既存の携帯のビジネスモデルには合致しない。先日取り上げたネガキャンなんかその辺りを嫌気したものではないのだろうか。

しかし、ネット端末かどうかは置いておいて、アプリの互換性があって、全世界にそのまま流通できる、という点はどんなに嫌がっても今後主流になると思うし、なるべきだと思う。だって今のままじゃどうやってもガラパ(ryだし、いつまでもレガシースタイルの携帯作ってるわけにもいかないでしょ。

ただまあ、iPhoneには未だ、隙がある。それは完成度であり、「Macで」「Objective-Cを使う」マイノリティな開発環境であり、そして今ネガティブキャンペーンの中で無い無いと言われている機能だw
他メーカーはここを突けばいい。言えば既にAndroidやWindowsMobileというモノもあるわけなのだけど、やはりここは日本発の新OSに期待したい。「iPhoneショックを受けた後の日本」ならでの新しい、高品質なOS。
端末は一種類でなくていい。カメラやワンセグ、ラジオのハードデバイスなんかは必要なモノを各メーカーが好きに装着し、適時必要なアプリを追加する*1。但しアプリは100%互換。かつてのMSXのように。携帯メーカーはアプリやハード自体のUI、追加デバイスの個性で勝負する。
開発言語はJavaVBのような広く一般的に使われているモノを使用。アプリはAPP Store相当のモノを全キャリア共同で運営する*2
CPUスペックやメモリ容量などは2年毎にアップデート。その間は固定として完全な互換性を保つ。
どうかな?面白いモノができると思うんだけど。


四の五の文句言う前に新しいモノを考えようよ。

【追記】
ここで言ってる新OSとは、全キャリアで使用可能なモノを言ってます

*1:無論最低レベルでの互換性は保障しておく

*2:携帯メーカーか?あるい別に共同でなくてもいい?それともキャリアとメーカー共同?