見てきました。お陰で気分も晴れやかだし、仕事に集中できそうです。そうか、ここ二週間ほどイマイチ気分がスッキリしない原因はエヴァだったのだな、いいトシして何やってるんだろう俺。
バレのない範囲で感想を言うと、庵野監督が捨て鉢にならず、ちゃんと物語として終わりそうなのが見えてきて安心した、と言う所です。
旧作は深いこと考えずにそれっぽく謎要素を散りばめ、かつ説明不足にすること*1で謎を呼び、それの解読がブームになったわけですが*2、新劇ではそれらを解説できる範囲の要素にとどめ、必要ならきちんと描写、解説することでちゃんとしたエンターテイメントになっていた所が素晴らしいわけです。
まあイミフなトコは以前として存在するんだけど、そこはもうそのまま飲み込むしかないわけで。
そこでこれまでの新劇ですが、これは今までエヴァの呪縛にかかってきた「俺達」の望む物語でした。特に破は素晴らしい。これこそが求めてきたエヴァ*3、映画館で上映が終わった後にどこからともなく拍手が始まり劇場全体がそれに包まれる…試写会でもないのに映画館であんなのを経験したのは後にも先にもアレだけです。
ただ一方で私は「あとQ+1やるつもりなのに、どうするつもりなんだろう」と心底不安になりました。「序破急」なら自分の考える限り…恐ろしく盛り上がらず予定調和のまま旧作の焼き直し&結末修正の大団円として終わってしまうのではないかと※A。
が、蓋を開けてみたら物語はちゃんと「起承転結」。きちんと次のお話が楽しみな所で今作は終わります。
そう、文字通り「転」なんですよね。これ以上ないくらい「転」*4。でもそのお陰で「新」しい物語が見られるわけです。
今、Qを評価できないヒトは※Aにあるような物語を求めていたのだと思います。ですが監督の目指しているモノは「エヴァを超えるエヴァ」。※Aにあるような物語ではないわけですね。
難解じゃないからダメだ、という方は前世紀末で思考が停止してるので前世紀末に帰りましょう。
アレが難解だと思うヒトはご自身の知識と理解力の無さを一度疑いましょう。
納得できない、と言う方は序と破と、スピンオフをチェックしてみましょう。「エンターテイメント」エヴァンゲリオンQを理解する為の材料はそこにあります。多分ね。
【結論】
面白かった。早くバレ話したいからみんな早く見に行け。
【追伸】
同時上映の巨神兵は素晴らしかったです。情け容赦ない特撮。やりすぎだろ、という描写。アレがまたスタジオジブリのタイトルつけてやるところが傑作だ、アレがナウシカに繋がると思うと色々感慨深い。
是非アレをTV放送するか、次のジブリ作品の同時上映にしていたいけなお子様達にトラウマとして刻み込んで欲しいですね!(ひどい
