まだまだSF

芝村裕吏氏のゲーム戦線異常なし
【第24回】無限のPS3
我が家のPS3が大ピンチである。
具体的にいうとXboxしか遊んでない。
もっともこれは、私に限らない全国的な話だろう。面白いソフトはXboxにこそ多い。

ぶっちゃけすぎるwもうちょっと青山方面に気を使ってあげてもいいのではないかw
まあ間違いはないと思うケド。

これは、既存の見方で言えば、PS3はこれまでのゲーム作りのパラダイム上で分類すると、PS1やPSPに遙かに劣る。開発コスト的によろしくなさすぎるのである。
コストが高いので冒険できず、必然的にどっかで見たようなゲームばかりになる。
続編だらけになるというわけだ。

コストが高い→続編だらけになる、というのは既にPS2時代から言われてるような。
というかこのお話で突っ込みたいのはここだ。

PS3という高性能計算機の本領は他機との接続を行うことで計算能力を寄り向上させることにある。単機能力では、このハードの本領はまったく発揮されていない。
計算機の本義は計算力にあり、この点、無数の他機との接続を行ったPS3は、よくコンピューターサイエンスの思考実験上に存在する無限コンピューターに近いものがある。
わずかPS3、100万台と1昼夜あれば、コンシューマーというレベルでは到底考え付かなかった計算力を得られる。3000万機接続された場合の1日あたりの計算力は我々の想像も越える。
この相対的無限に近い計算力をどうエンターテイメントに使うか。実にここがPS3の企画上の一つのテーマである。

そういうことは以前からクタラギ氏も言っておられましたが、いや、それ実際にできるんでしょうか?
そんなに「その時動いているPS3」に他の処理をする余裕があるんでしょうか?
あるいは「他人のゲームの処理をする為だけにPS3の電源をいれておくヒト」がそんなにいるんでしょうか?
そもそもインフラ的に、ゲームというジャンルでその資源が有効活用できるんでしょうか?


企画以前にまだまだSFの領域だと思うんだなあ・・・。