【追記あり】P3:PeraPeraPrv finished its role.

予てからの予告通り、昨夜、TwitterAPI1.0はAPI1.1にスイッチし、それに伴い拙作「P3:PeraPeraPrv」は動作不能となりました。(API1.1に対応しない理由についてはこちらをどうぞ)



2007年8月にJavaの習作として開発をスタートし、11月に公開。それ以来Twitterという頼りなくてあやふやな、でも楽しいサービスの普及の一助になれば、特にクライアントアプリの乏しいMaclinuxのユーザにもTwitterを使って貰えるようになればとリリースを続けてきた本作は、その役目を昨夜、静かに終えたわけです。
5年7ヶ月。フリーソフトとしてはなかなかの長寿命ではなかったでしょうか。

ご存知の様にTwitterは新CEOの就任以来変節しました。インフラを目指してオープンAPIという新しいスタイルを提示し、沢山の開発者*1を魅了することで新しいアプリやサービス、ビジネスを生み出す基盤として成長してきた同社は、一転これまでの成長を支えてきた外部の開発者達を追放してオープンなインフラからクローズドな「いち」民間企業の運営するSNSへと変貌しようとしています。
わかり易く言えば…「デビューしたてのマイナーなアイドルを応援してたんだけどメジャー・デビューしたらもうお前らは用済みだからとファンクラブからも追放されたでござる」と言ったところでしょうか。

これが良いことなのか、悪いことなのか。それは私にはわかりません。ただ、世界中の開発者達が愛して止まなかった「世界中の皆が使えるオープンなメッセージングインフラ」が失われたことだけは確かです。
これまではTwitterコミュニティによる熱心な宣伝活動も行われてきたのですが今後はそれも縮小し、新興著しいLINEや、ようやく日本でも普及してきたfacebook、あるいは今後現れる新しいSNSと言ったモノの話題の中に埋没していくことでしょう。


私は「現段階では」Twitterは判断を誤ったと考えております。彼らは収益化を急ぐがあまり、金の卵を生むガチョウを自ら殺したと。

これからも何かが現れる時、そのニュースを流すツールとしてTwitterは使われるでしょう。ですが「そのニュース」がTwitterそのものでなくなることは確実です*2
私はそれが残念で仕方がありません。

…いけませんね、今のところは愚痴ばかりになってしまいます。先日某J社の社長さんとお会いした時にも愚痴大会になってしまい「こんな感じならAPI1.0終了に合わせてイベントなんてする必要ないね」という結論を出したばかりですのに情けないばかりです。

ともあれ、とにかく先に述べました通り、P3:PeraPeraPrvはその役目を終え、終了しました。
これまでP3の開発に協力して頂きました@cheebow、@oyari、@t_trace、@fk696、@faa、@yujitan、某社サウンドリエーター様、元同社プロデューサー様。TAM Music Factory様。ありがとうございました。

そして、これまで愛用して頂きましたユーザーの皆様方*3。本当にありがとうございました。皆さんのDockの、スタートメニューの、あるいはデスクトップの端を飾らせて頂けたことは私の誇りです。

P3:PeraPeraPrvは幸せなプロダクトであったと思います。ありがとうございました。


長い間本当にありがとうございました。

お約束の謎の重要な欲しいものリストへのリンク*4P3グッズショップ*5

お疲れ様、おやすみP3。君の開発は楽しかったですよ。

【追記】
「そんなすぐにP3の代わりとか見つからないよ!」というありがたいことを言って下さる方へ…こちらをどうぞ

*1:Twitterコミュニティ、あるいはサードパーティ

*2:だってTwitterを媒体としているとそのうち追放されたりビジネスモデルを盗まれたりするんですから

*3:ドイツやインドネシア等海外のユーザーも現れたのは驚きでした

*4:何かポチってくれると嬉しいです! HDDとかSSHDとかSSDとか!

*5:全部合わせて20個位しか売れてないw 売れた分しか存在しないよ!