【追記あり】ハヤブサを保護した

【まめ知識】Googleで「隼」を検索しようと入力すると、サジェストされるのは「隼鷹」がトップである。ヒャッハー!

…という話はおいといて…。

我が家近所の堤防道周辺ではよく野生生物を見かけることができる。ウサギ、キジ、ノスリ、トンビ、タヌキ、etc。ただ、不幸にしてこの堤防道はそこそこの幅がある為にスピードを出して走るクルマも多く、必然としてそれらが犠牲になることもある。つい一昨日にも轢かれたタヌキをカラスの集団が美味しく頂いている光景に出くわしている。
まあそういう不幸はともかく、それらの野生生物を見るのはここ数年の私の楽しみの一つで、最近は野鳥の会にでも入ろうか、などと考えている次第だ。

そんなわけで今日もその堤防道をゆっくりと「何か居ないかな」と目を泳がせながら走っていると、道路脇に一羽の猛禽が白い胸を張ってこちらを睨んでいることに気がついた。白い胸の猛禽。初めて見る。ハヤブサだ。不思議なことにそのハヤブサはクルマが近づき、通過しても逃げることをしなかった。クルマを降りて近づいてようやくパッと近くの木の上に飛び立ったのだが、不思議に思って元いた場所の辺りをよく見ると、そこにもう一羽のハヤブサが動けずにいるのを見つけた。


ちなみに画像検索で「隼」を検索すると出てくるのはバイクばっかりである

瞬きはしている。一度羽ばたきもし、近づくとクチバシを開けて威嚇してくる。生きてはいる。見たところ僅かに出血をした様で、近くの草に数滴の血痕を見つけた。なるほど、この2羽は恐らくは番いか親子?で、この横たわっている不幸な個体はクルマにでも轢かれたのだろう。そろそろこの堤防道の速度制限を徹底した方がいいな、などと軽く怒りを覚えながら、さてどうしたものか、とアタマを抱えた。
心情的には放置していくことなんて出来ない。このままでは恐らく一晩と保ちはしないだろう。だが…保護して動物病院に連れて行く? 野鳥の治療費が幾らになるか見当もつかないし、生憎と我が家にはそんな経済的余裕はない。いやそれ以前に、一般人が野生生物を保護などしてしていいのだろうか? とは言うものの、保護して助けたという話も聞いたこともないわけではなく…いや、もしかしたらそれはお金のある方だったからなのも知れず…悩んでいてもしょうがないのでとりあえずTwitterに情報を求めてみた。
沢山の方から次々と届いたリプライを総合すると、鳥獣保護センターというものがあるらしい。また、この場合の治療費は私が負担するものではないらしい。
金勘定で判断するのも我ながら最低だとは思うが、それなら安心して助けてやれる。早速検索してみると、そのものズバリのサイトを見つけた。

けがした野鳥を見つけたら
県では、けがや病気で動けない野鳥や獣について、(社)茨城県獣医師会に委託して指定した診療実施機関(21機関)で治療を行っていますので、管轄の各県民センター環境・保安課(県民センター総室については,県央環境保全室)までお問い合わせ願います。なお、傷病鳥獣の救護・運搬については、発見者の方の協力をできるだけお願いいたします。

担当区域の保安課に電話してみたが、祝日である為に当然出ない。となると同ページに記載されている診療実施機関に持ち込むしかない。そちらも休診日だろうが場合が場合だ、少々強引で申し訳ないが直接出向いて受け入れて頂くことにした。
都合のいいことにクルマの中にはダンボールと薄手の毛布が数枚入っていたので「助けてやるんだから大人しくしてくれよ」と声をかけつつ毛布でくるみ、ダンボールに入れてやった。最悪腹が破れているのではないかと思っていたがその心配は不要だった。そのままクルマに乗せ、先のサイトに掲載されていた病院へ。休診日なので先生は居なかったが、助手の方に快く受け入れて頂くことができた。とりあえず、一安心。

何にしてもハヤブサを腕の中で見、その温かさを感じられるのは貴重な経験だった。可愛かったなハヤブサ


毛布をかけようと近づく巨人を恐れる目w 大人しく包まれてくれたのは助かりました

一応その後どうなったかは教えて頂けるようにお願いしました。


それにしてもあのもう一羽…あそこで目立つ様に佇んでいたのは人間に救助を頼もうとしていた? …いや、まさかね。

【追記】
動物病院より連絡。
当該の個体は右の翼がもげていた、とのこと。そういえば私は、毛布でくるむ為に右の翼がどうなっているかを見ていなかった。特に血も流れてこなかったから安心していたが…。
結局、胸の辺りまで裂けて骨が砕けていたので、今朝方大量出血で死んでしまった、とのこと。…近くに翼は見当たらなかったのだけど、クルマに引っ掛けられたならそうなるか。あの「つがい」はあの子を天敵から守る為に傍に立っていたのだな。助からないのであればあのままにして看取らせてやれば良かった…。

尚、今後あの個体は岩井の自然博物館でどんなものを食べていたのか等を調査した後、将来的には剥製にされることになったそうだ。…展示されたら、会いにいこうか。


…なんか、私が拾ったのはみんな死んでしまうなあ…。

新版 日本の野鳥 (山溪ハンディ図鑑)

新版 日本の野鳥 (山溪ハンディ図鑑)

これ一冊欲しいなあ
OLYMPUS 双眼鏡 8X40 DPS I

OLYMPUS 双眼鏡 8X40 DPS I

そろそろ一つ買うべきなんだろか
タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.212 日本海軍 航空母艦 隼鷹 プラモデル 31212

タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.212 日本海軍 航空母艦 隼鷹 プラモデル 31212