Twitterは何をすべきか

ツイッター、成長鈍化か?
利用者数の伸び減速、閲覧数初めて減少に転じる

この件に対しての個人的な感想、提言。念の為に書いておくと私は未だサードパーティTwitterクライアントを書いているので、これはポジショントークである。


Twitterの成長が鈍化するのはサードパーティアプリのトークン数にキャップをかけ、APIの利用数を制限し、サードパーティ排斥への動きを見せた時点で目に見えていた。何故ならば、かつてのTwitterは、そのAPIを無制限に公開することで新しいアプリ/サービスを生み出す土壌となっていた為に何かと話題になっており…それ故に露出も多く、注目されていた面が否定できないからだ。
だが、先の見えている土壌にもはやそういったデベロッパは興味を持たない。「Twitterでは成長できない。」クローズサービス指向になったTwitterにコミットしていては終わりが見えているからだ。
また、UIの多様性を否定したことも痛かった。Twitterを活かした何かを作る際に優れた/面白いデザインを取り込むことが難しくなるからだ*1。しかもデザインについては競合を排することがいかに良くないかを最近の公式クライアントアプリが示している。
実際、彼らが設定した制限はすべて彼らの首を絞める結果しか生み出していない様に見えるのだ。


Twitterは何をすべきか。
ツイート表示の改変を厳禁にした上でのUI制限、トークン数、API利用数制限の撤廃。これにおいて再びTwitter関連アプリ開発者を呼び込み話題を作る。それらの開発者が宣伝することでまたTwitterの露出も増えるだろう。
また、ツイート中広告のサードパーティアプリへの配信も行う。勿論、その収益はTwitterが独占すべきだ。テレビに映るCMの広告料はテレビの製造メーカーではなくテレビ局の収入になっている。何も問題はない。サードパーティアプリは別の部分へ広告を表示するなり、有料版を販売するなどして収入を得ればいいのだ。


モバイルアプリのツイートへの広告配信によって、TwitterはWebだけでなく、自社、またはサードパーティアプリ経由でも収入を得られる。また、サードパーティは自分のアプリの広告を行うことで同時にTwitter社の広告にもなる。これをWin-Winと呼ばずして何と呼ぼう。願わくばそういった方向に進まれる事を期待したい。


…ま、結局ポジショントークなんですけどね。*2

*1:実際にはやれなくはないが、ガイドラインによって萎縮してしまっている

*2:Twitterが「いや、俺たちは今のまま行くんだ」というならもうほっとくだけ。他所に行くか自分で新しい何かを作るまでです